古事記によると、八咫鏡は伊斯許理度売命（いしこりどめのみこと）という
神によって造られました。
太陽神である天照大神（あまてらすおおみかみ）が、きょうだいの
建速須佐之男命（たけはやすさのおのみこと）との喧嘩を理由に
天岩戸（あまのいわと）に隠れてしまい、世界は闇に包まれました。
困った神々は宴を開いて天照大神を誘い出そうとします。
天照大神は、八咫鏡に映った自分の写し身に誘われて外に出て、世界に光が戻りました。
という例の伝説のやつです。
この八咫鏡は天皇承継の儀には登場せず、伊勢神宮からは動きません。

草薙剣（くさなぎのつるぎ）

古事記によりますと、
河上に若い娘と老夫婦が泣いておったのです。
どうしたのかと須佐之男命（すさのおのみこと）が尋ねると、
「それが…目が赤くて、ひとつの体に八つの頭と尾を持つ八俣遠呂智（やまたのおろち）
つうデッカイ化け物に、毎年娘を喰われてまって……。残った最後の娘、
櫛名田比賣（くしなだひめ）も、もうすぐ喰われちまうんでさ（泣）」
そこで、須佐之男命は「わたしにその娘をくれるのなら、化け物を退治してあげましよう。」と。
娘の父は、須佐之男命が天照大御神（あまてらすおおみかみ）の弟だと知って、
お願いすることにしました。
櫛名田比賣を櫛に変えて髪に差した須佐之男命は、
「お酒を造ってから垣根をめぐらし、そこに八つの入り口を作り、入り口ごとにお酒を入れた
器を据えて待っていればいい」と言います。
老夫婦は言われるまま用意し、待っているとナント！！八俣遠呂智が姿を現しました。
八俣遠呂智は、策略通り酒を飲み始め酔って寝てしまいます。
須佐之男命はすかさず腰につけていた剣で
大蛇を切りさきました。
中ほどの尾を切ろうとしたときに剣の先が欠けたので割いてみると、
そこから大刀がでてきたのです。
これが「草薙剣（くさなぎのつるぎ）」です。
須佐之男命は事情を話して姉の天照大御神に献上しました。
櫛名田比賣（くしなだひめ）は須佐之男命（すさのお）の嫁です。

この草薙剣ふだんは、愛知県の熱田神宮に祀られていますが、
天皇継承の儀には登場します。

八尺瓊勾玉（やさかにのまがたま）

璽（じ）とも呼ばれる八尺瓊勾玉は、天照大神の岩戸隠れの際に、
玉祖命（たまのおやのみこと）が作って飾ったとされています。
古事記が書かれるよりはるか昔、縄文時代から作られていたらしいです。

普段は皇居に保管されており、継承の儀にも登場します。

大國魂神社（おおくにたまじんじゃ）

武蔵国（最寄り駅：府中駅）をお守りする神社で、
御祀神、大國魂大神（おおくにたまのおおかみ）は須佐之男命がお父さんで、
出雲大社と同じと言えます。
この神様は日本国土を開拓し、人々に衣・食・住の道を授け、医療法、まじない術を
授けました。
ご利益は縁結び・厄除け・厄払いです。
本殿の両側には国内著名な神様、小野大神・小河大神・氷川大神・
秩父大神・金佐奈大神・杉山大神も祀られています。

参拝された方に、源頼朝が妻政子の安産祈願に。
足利家・北条家・徳川家康が入城してからは徳川家。
多摩出身の新選組局長近藤勇、副局長土方歳三もお詣りしたのかもしれませんね。

氷川神社

お祀りされている神様は、
やまたのおろちを倒した須佐之男命（すさおおのみこと）英雄神
ご利益は厄除け・八方除け・受験合格・勝負・開運・社運隆昌・など。
須佐之男命の嫁さま櫛名田比賣（くしなだひめ）
ご利益は家内安全・良縁祈願など。
大巳貴命（おおなむちのみこと）すさのおと、くしなだお二人の子供。
別名オオクニヌシのみこと。ご利益は医療の神・商売繁盛・金運・福授けなど。
以上三柱です。

氷川神社には初詣でご挨拶してきましたので、
次の大安には大國魂神社にご祈祷に行ってこようと思います。

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