ウェディングリハーサル中2011.3.11PM2:46

 2021/03/08

あれから10年

2011年3月11日PM2:46
5月にご結婚される花嫁様がウェディングリハーサルレッスンを、
CORECONCEPTウォーキングサロンにて受けている最中でした。
一通りお式当日の流れを説明し、ウェディングドレスに着替えて
【さあ!】というタイミングで
激しい揺れがスタジオを襲い、非常口確保するため自動ドアを開放し、
屋外に避難しましたが、窓ガラスの落ちる音。
目の前のタワーマンションがグルグル回って耐震していた光景を
目の当たりにし、外の方が危ない!!中に戻ろう!
と判断したことを覚えています。

そこからすぐに帰れば良かったのですが、
ご結婚を控えられた花嫁様をお一人で帰すわけにもいかず、
とにかく旦那様からの連絡を待つことにし、それまでサロンにて
待機することにしました。
しかし待てども携帯も固定電話もつながらず、不安になる花嫁さま。
そして交通が遮断されてしまったスタッフ。
これは気持ちを切り替えないと!と思い、
【飲み会】を開催。

不安な気持ちはお酒の力で和らげ、
旦那様とのなれ初めや色々なお話をしたことを思い出します。

東日本大震災



朝方ようやく電車が動き出し、全員帰宅できることになりました。
ただ事ではない大地震だとは思いましたが、
サロンでは限られた情報しか得られず、何が起こっているのか不安でした。

なんとか到着し、家の扉を開けたらそこには信じがたい光景が広がっていました。
どうやったら家具がこんな所まで移動するのか??ここにあったものが
何故あそこにあるのか?などとにかく理解しがたい状況でした。

片付けは後回しにし、何が起こっているのか?情報が欲しく、
先ずはテレビをつけました。
目に入ってきた映像はそれこそ信じがたい光景でした。
街が、港が海の底に沈んでいくあの映像は今でも苦しくて
切なくて冷静にみることができません。

呆然と、愕然とし床にヘナヘナと座り込んだと思います。
現実と受け止めがたい映像、福島原発の爆発、計画停電、
街の明かりは消え、スーパーの食料が消え、水や消耗品が消え、
人もどこかに消え…
あまりにもショッキングでしばらく寝込みました。

決して忘れません

自然の猛威は待ってくれないこと。
震源地が沖だったら津波がくること。
命を守ること。

沢山の方が犠牲となられた東日本大震災は生きている私たちに多くの事を
教えてくれました。
隣人の大切さ。
家族の大切さ。
励ましあう優しさ。
生かされている現在(いま)の大切さ。

それでも復興していく強さ



サロンをオープンしたばかりのCORECONCEPT
ベイエリアは液状化。ウェディングは延期。
交通マヒ。お客様の予約もなくなり3か月くらいは
毎日が「お先真っ暗」でした。
それでも少しづつ前に進むことが出来たのは、
スタッフ、友人たちのお陰です。

東北も未だ津波の爪痕、福島原発の汚染水問題は残りますが、
確実に復興してきました。
悲しみと切なさを乗り越え、前を向いて生きようとする
人の強さには胸が熱くなります。

真っ白な 雪道に 春風香る

わたしは なつかしい
あの街を 思い出す

叶えたい 夢もあった
変わりたい 自分もいた
今はただ なつかしい
あの人を 思い出す

誰かの歌が聞こえる
誰かを励ましてる
誰かの笑顔が見える
悲しみの向こう側に

花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
わたしは何を残しただろう

夜空の 向こうの 朝の気配に
わたしは なつかしい
あの日々を 思い出す

傷ついて 傷つけて
報われず 泣いたりして
今はただ 愛おしい
あの人を 思い出す

誰かの想いが見える
誰かと結ばれてる
誰かの未来が見える
悲しみの向こう側に

花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
わたしは何を残しただろう

花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
わたしは何を残しただろう

花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
いつか恋する君のために
【花は咲く】より

未来に残せること

私には何が出来るだろうか。。
小さなことでも、子供や若者たちに何か出来ないか?を
考え、実行していきたいと心から思っています。